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ラフダイヤモンド(6)

ダイヤモンドの美しさの秘密

難しい話になりますが、あなたの身の回りに存在するすべてのもの(あなたという生物自身も含めて)は、さまざまな原子同士が結びついて、多くの物体になっています。 ところが、ダイヤモンドは、彗星とともに宇宙からやってきて、地球上の生命の源になった、「炭素」という安定した一つの種類の原子同士がたくさん結びついた結果、生まれました。

そして、この特殊な物体は、密度や屈折率の特別の石として成長します。重くて特別に硬かったり、光がはね返されて特別に通過しにくくなったりする現象です。
屈折率が大きいと、石の表面はガラスと同じように見えますが、光は極端にはね返される量がとても多くなります。これが「ダイヤモンド光沢」といわれる、冷たいピカピカ現象です。

ダイヤモンド内の光の屈折図 中に入った光は、内部で跳ね返って、ようやく外に出ることになります。すると、外では無色透明で白かった光が、赤紫、青、緑、オレンジ、赤のように、光のスペクトルとなって戻ります。
ダイヤモンド用語で「ファイヤー」と呼ばれる、この宝石の最も美しい現象です。

もって生まれた美しい色を持つことが価値となる、ルビーやサファイヤ、エメラルドなどの宝石たち。でも、ダイヤモンドは無色透明で、原石が純粋であればあるほど尊ばれます。
まさに「光の宝石」だからです。

筆者:吉田良(株式会社ヨシヨシ

ラフダイヤモンド 連載コラム

第13回 ローズカット オールドタイプ
第12回 ダイヤモンドの魅力:その3 美しさ 光の中の秘密
第11回 ダイヤモンドはどこで採れるのか?なぜ日本ではとれないのか
第10回 ダイヤモンドの魅力:その2 硬度 地球上でもっとも硬い石
第9回 ダイヤモンド原石とカット(形・シェープ)
第8回 ダイヤモンドの魅力:その1 希少性 その価値は世界共通
第7回 ダイヤモンドは宝石の中の王様
第6回 ダイヤモンド 美しさの秘密
第5回 ダイヤモンドは永遠の輝き
第4回 ダイヤモンドは地球の中から生まれた
第3回 ダイヤモンドの遥かなる旅
第2回 このダイヤモンドは、「唯一のもの」
第1回 ラフダイヤモンドについて

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