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ラフダイヤモンド(13)

ローズカット オールドタイプ

古代において、ダイヤモンドの原石が宝石のように扱われたのは、「ストーン」タイプの八面体型のものでした。この形はピラミッドを二つくっつけたような理想的な結晶体です。各面に光が当たった時に反射して自然な「ダイヤモンド光沢」を生み出します。正に「生まれた時から輝く宝石」です。

通常のダイヤモンド原石は、ジャガイモ形や角砂糖形など、さまざまな形状に茶色や黄色などの色が付いているものが一般的で、そのままでは強いダイヤモンド光沢は見られません。しかし、このさまざまな形と色を持つダイヤモンド原石も、それ自体は硬さと希少性で「不思議の石」「特別珍しい渡来の宝石」として王様たちの宝物でした。

古代から中世にかけて、硬いダイヤモンド同士をこすり合わせることによって初めて磨くことが出来ると人々が気付いたとき、全体各面にピカピカするダイヤモンド光沢 を実現することが出来ました。

紹介する原石は、丸みを帯びた透明度の低いものです。様々な色と形の魅力を生かして、「古い時代のカットの原点ともいえる、ローズタイプカット」を実現しました。 中世以前の王様たちの心、二つとして同じものがない、天然の内包物を楽しみ、また、自然の地球の色をそのまま感じていただけるダイヤモンドです。

現代も存在するローズカットは、この歴史的な初期のカット方法を発展させ、ピカピカ光沢を楽しむために、比較的薄く透明な原石を使って、底の平面なクラシックな飾り石としてデザインされます。

筆者:吉田良(株式会社ヨシヨシ

ラフダイヤモンド 連載コラム

第13回 ローズカット オールドタイプ
第12回 ダイヤモンドの魅力:その3 美しさ 光の中の秘密
第11回 ダイヤモンドはどこで採れるのか?なぜ日本ではとれないのか
第10回 ダイヤモンドの魅力:その2 硬度 地球上でもっとも硬い石
第9回 ダイヤモンド原石とカット(形・シェープ)
第8回 ダイヤモンドの魅力:その1 希少性 その価値は世界共通
第7回 ダイヤモンドは宝石の中の王様
第6回 ダイヤモンド 美しさの秘密
第5回 ダイヤモンドは永遠の輝き
第4回 ダイヤモンドは地球の中から生まれた
第3回 ダイヤモンドの遥かなる旅
第2回 このダイヤモンドは、「唯一のもの」
第1回 ラフダイヤモンドについて

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